肉屋のコロッケからしか得られない栄養がある
数多く存在するコロッケの中でも、ただならぬオーラを放つコロッケがある。
そいつの名は肉屋のコロッケ。
ずっと私はそいつを食べたくて仕方なかった。
ある日、私は狭い一本道にある肉屋に向かった。
暑い暑い日だった。
生の肉が並んでいるのとは違うショーケースにお目当てのコロッケが並んでいた。
手書きで書かれている値段はお手頃。
いざそれを目の前にすると懐かしさや温かみを感じた。
手に持ったら思いのほかあつい。
信号を渡ったら食べ始めよう。そう木陰で涼む。
長いなと思ったらボタン式信号機だった。
ざくざくと音をたてながら私はコロッケを食べ始めた。
なぜ35度以上の炎天下であつあつコロッケを食べているのか分からない。
とにかく暑さと美味さと戦いながら無我夢中で食らった。
近ごろ冷房三昧だった私にとってその懐かしい暑さが心地よくて。
良き日でした。胃もたれしたけど^^